2021.06.29
お風呂研究20年の医師に聞いた、夏バテに負けない免疫力を上げる分割浴
毎年、季節の変わり目では体調を崩される方が多く感じます。
ちなみに私も夏から秋の時期には、よく体調を崩しています。
(今年は今のところ大丈夫そう...)
今回はこの時期にぴったりな免疫力向上の期待できる「分割浴」というものをご紹介します。
この入浴方法は、Onsen*アプリでも監修してくれている「温泉療法専門医」である早坂先生から監修をしていただいたものです。
アプリの監修
医師 博士(医学) 温泉療法専門医 早坂信哉
20年にわたる研究で、のべ3万8千人の入浴を調査してきた第一人者。家庭のお風呂や銭湯だけでなく、「温泉療法専門医」として温泉の医学的効果も研究。1993年、自治医科大学医学部卒業、1999年より入浴医学研究に従事。2002年、同大学院医学研究科修了後、浜松医科大学医学部准教授、大東文化大学スポーツ・健康科学部教授などを経て、現職。
著書:最高の入浴法~お風呂研究20年、3万人を調査した医師が考案
早坂先生の20年間の研究と、のべ3万8000人の調査によって、お風呂がもたらす様々な健康効果が明らかになっています。
この記事では早坂先生が考案した、免疫力向上に期待できる「分割浴」についてご紹介します!
今さら聞けない!免疫力とは
免疫力についておさらいします。
免疫とは体内で発生したガン細胞や外から侵入したウイルスなどを撃退する自己防衛システムのことです。私たちは普段多くの身体に害をもたらす可能性のある菌と触れ合って生きています。
しかし、多くの人が頻繁に発病しない理由は、この免疫細胞たちが菌と戦い、身体を守ってくれているからです。もし免疫というシステムが体から無くなったとしたら、私たちはすぐに何らかの病気にかかってしまいます。
免疫力が下がると発症する症状の一例です。
■ウィルス・感染症などにかかりやすくなる
■肌が荒れる
■アレルギー症状(花粉症・アトピーなど)が生じやすくなる
■下痢をしやすくなる
■疲れやすくなる
なので、毎日を健康的に楽しく過ごすためにも、免疫力アップというのはとても重要です。特に季節の変わり目のこの時期こそ、免疫力を高めることをお勧めします。
免疫力を上げる方法
免疫力が下がってしまう原因として、主に「生活習慣が良くない」ことや「疲労」「体温の低下」などが挙げられます。
なので、
・睡眠時間をしっかり確保する
・バランスの良い食生活を送る
・日常的に運動習慣を取り入れる
・ストレスを発散する
・お風呂に浸かり体温を高める
これらを生活に取り入れると、免疫力向上に効果的です。
私も体調を崩してしまう時は、睡眠時間がしっかり取れていなかったり、身体を冷やしてしまったことが原因として多いです。
その中でも、日常で効率的に体温を上げるには「お風呂」がおすすめです。
より効果的に体温を上げる入浴方法をご紹介します。
参考
お風呂で免疫力アップ!ウイルスに負けない身体づくりを | お風呂なび | アース製薬 https://www.earth.jp/ofuro/bath-agent/006/index.html
免疫力UPに効果的な分割浴のやり方
分割浴とは入浴と休憩を交互3分間ずつ繰り返す入浴方法です。合計9分の入浴を休憩しつつ行うことで、無理なく血行が促進され、体温を上げることができます。
〈分割浴のやり方〉
- 一回目の温浴(3分間)
- 休憩
- 二回目の温浴(3分間)
- 休憩
- 三回目の温浴(3分間)
〈入浴のポイント〉
- 脱水を防ぐために入浴前にコップ1杯の水を飲む
- お湯の温度は41~42℃で少し熱め
- しっかり肩まで浸かる
- 休憩を身体を洗ったりと有効活用する
入浴時は身体に水圧が掛かりますが、お湯から出て休憩することでこの圧力から解放されます。これを繰り返すことで血流が促進され、より身体が温まるのです。
実際に分割浴やってみました
いざ分割浴を実践。
今回分割浴をする際に、タイマー機能もついているOnsen*アプリを使用しました。
1.一回目の温浴(3分間)
先に身体を洗ってからお風呂に入ります。最近は暖かくなってきたものの、やっぱり湯船に浸かると気持ちいいです。Onsen*アプリから出る焚き火の音もいい感じでリラックスできました。
2.休憩(3分間)
湯船から上がり、まだ頭を洗ってなかったのでここで洗います。3分で洗うって短いかなと思ったのですが、洗い終わってもまだ30秒〜1分ほど残っていたので、呼吸を整えたりして次の3分を待ちます。
3.二回目の温浴(3分間)
湯船に浸かります。普段15分ほど浸かっている私ですが、特に夏の時期になると5分を過ぎたあたりから熱く感じてしまいます。ですが、今回は一度湯から上がっていたので、特に熱く感じることもなく快適に浸かることができました。
4.休憩(3分間)
湯船から上がります。既に身体が温まっている感じがし、頭がポワポワしてきました。ここのタイミングでボーっとしてみることで、頭の中を空にし、仕事や日々の生活からのリセットを図ります。私個人ここ最近は忙しく、考え事も多かったので、この3分で頭の中が軽くなった気分です。
5.三回目の温浴(3分間)
最後に湯船に浸かります。先程と同じく一度湯から上がっているので、熱く感じづらいのが驚きです。目を瞑り、環境音に耳を傾け、心と身体をリラックスさせることができました。
お風呂から上がってみて
全身の体温が上がり、身体がポカポカしているのを感じます。今回湯船に浸かっていたのは9分だけですが、15分ほど湯に浸かっている時と同じくらいの体温の上昇を感じます。3分のインターバルもあって、これなら夏場でも効果的に体温を上げられると感じました!
おわりに
この記事では、免疫力に効果的な分割浴についてお伝えしました。
普段湯船に浸かるのが苦手な方でも、短い時間の入浴ならしっかり体温を上げることができます。これからどんどん暑くなっていきますが、皆さんが体調を崩さず、健康的に毎日を過ごせることを願っています。
Onsen*アプリでは、分割浴の入浴レシピ(タイマー/癒しBGM付き)があるので、そちらもぜひお試しいただければと思います。