2021.10.06
銭湯に勤めているのに家庭用入浴剤をオススメしている理由
こんにちは。ロウリュガールです。
9月に開催いたしましたOnsen*×銭湯に足を運んでくださった方々、ご参加くださった温浴施設様、ありがとうございました。
自宅のお風呂が普及して、銭湯の件数は減り続けています。私はその現状を何とかしたくて銭湯で働いているので、家庭用入浴剤のOnsen*を推す活動が矛盾しているように思われているかもしれません。
今回は家庭での温浴をオススメする活動もしている理由について書いてみようと思います。
銭湯を楽しむ力・選ぶ力を育む
時々オススメの銭湯を訊ねられることがあるのですが、オススメがたくさんありすぎて困るので(笑)、「どういう銭湯が好きですか?」とまずお尋ねします。けれど、自分でもどういう銭湯が好きかを言葉にできない方がわりと多いです。
同じ入浴剤を複数の施設で実施して入り比べてもらうことで、それぞれの施設の長所や強みが際立ったようにも思います。
体験された方は自分の好みをより深く知ることができる機会にもなったのではないでしょうか?
いろんなお店の強みと自分の好みを知っていたら、どんなときにどの銭湯に行くと良いかを決めやすくなります。
Onsen*×銭湯にはお客さんの銭湯を楽しむ力・選ぶ力を育むという目的もありました。
銭湯ならではの圧倒的な魅力を知る
9月は全13施設で実施されました。名古屋と東京には残念ながら伺えなかったのですが、大阪・兵庫・京都の全店では私自身もOnsen*を体験してきました。(写真は池田市・平和温泉さんのSNSから拝借しました)
同じ入浴剤なのに各施設によって体感は全く違っていました。入浴剤の投入量が違うということだけではありません。深湯やバイブラバス(気泡のぶくぶく)、電気風呂、露天風呂などで味わえたり、サウナや水風呂と合わせて楽しめるのは銭湯ならではでした。
同じ入浴剤でも銭湯で入ると気持ち良さが違います。
家のお風呂とは圧倒的に違うんです。
Twitterでハッシュタグ投稿した方に家庭用のOnsen*を店頭でプレゼントするキャンペーンも同時に実施しました。
このキャンペーンの目的はお客さんに喜んで頂きたいというのが主ですが、自宅のお風呂と銭湯の違いを体感してもらうためでもありました。
銭湯ってやっぱりスゴイんだな!って実感してもらえたら、銭湯に足を運んで頂ける日が増えるかもしれません。
このイベントやキャンペーンで入浴剤の知名度が上がったら、家でしかお風呂に入らない層にも入浴剤を通して銭湯の取り組みが伝わるかもしれない。
銭湯でOnsen*を体感してみようと足を運んでくださるかもしれない。
そんな願いもあります。
少しでも多くの銭湯を残していくために
(写真は2021年1月末にて廃業した大阪市住吉区の牡丹湯さん)
既に銭湯に足繫く通う方々にも、忙しくて銭湯に行く時間がない日が続く方も多いでしょうし、女性には生理で行けない期間もあります。
自身の体験になりますが、少しでもいいから毎日湯舟に浸かると身体の調子が全然違ってきます。
特に生理中は身体を温めたら症状が緩和しますし、つらい浮腫みも湯舟の水圧で楽になります。
そんな時はOnsen*をはじめ、ご自宅で入浴剤などを使って効果的な温浴をしてもらえたら、健やかな毎日を送ってもらえるのではないかと考えています。
温浴が健康の鍵を握っていることがもっと広まれば、銭湯の存在意義がもっと理解される気がしています。
銭湯以外の温浴施設や家での入浴とバランスをとりながら、健康面での必要性を広めていけば、銭湯は残っていくのではないでしょうか。
10月も大阪・富山・東京の4施設でOnsen*を体験して頂けますので、どうぞよろしくお願いいたします。
10月の実施店とスケジュールはこちら
löyly girl(ロウリュガール)
「湯快な毎日」がモットー。
銭湯で毎日温浴をするようになってから身体の様々な悩みが寛解し、銭湯を後世に残す重要性に気づく。温浴の素晴らしさを伝えていくために2つの銭湯で働いています。ゆとなみ社(みやの湯・門真市)、朝日温泉(大阪市住吉区)勤務。
https://twitter.com/loylyg