こんにちは。
寒くなってお風呂がより気持ち良くなってきましたね。
身体が冷えると免疫力が低下するようなので、温浴をうまく暮らしに取り入れて元気に過ごしてもらえたら嬉しいなー、と思いながらお湯を沸かしています。
「明るい未来を感じる銭湯」として前回は大阪・池田市の平和温泉さんについて書きました。
今回は同じテーマで最近リニューアルオープンした大阪・門真市の巣本温泉さんをご紹介します。

リニューアルの主な内容

約１か月半の改装工事を経て、今年2021年10月1日にリニューアルオープンしました。

主な改装ポイントは番台式からフロント式になったことだと思います。
昔ながらの銭湯になじみがない方々は番台式だと入りづらいようなので、フロント式に変わってよかったと思います。
フロントにはロビーも併設され、湯上がりは老若男女で休憩できるようになりました。ドリンクやソフトクリームを片手にテレビを見ながらゆっくり寛げる明るいロビーです。

その他にはサウナ室の壁面と座面の新調、館内照明のLED化、軟水設備の導入など。
巣本温泉さんは薪沸かしだからなのか、お湯は以前から柔らかくて気持ちいいのですが、カラン・シャワーも含め湯水はすべて軟水になったので気持ち良さも肌髪の潤いも更によくなりました。
特に水風呂の気持ち良さは格段にアップ！
木が張替えられたサウナも香りと体感温度が驚くべき変化を遂げて、サウナ好きな方々にも推したい銭湯になりました。
レトロな可愛さと貴重さを大切に残しつつ、利便性と快適性を向上させる素晴らしいリニューアル。
昔ながらの良さと現代に必要なものがうまく共存している新しい巣本温泉さんを見ると、銭湯の明るい未来を感じます。

銭湯の新たな形を模索し続けて

銭湯は軒数が減り続けている斜陽産業なので、お金をかけてリニューアルするのを「無駄」と考える人もいる現状があります。
しかし怯むことなく、新しい銭湯を模索し続けている店主の鈴木さん。
銭湯を継ぐ以前は老人ホームや幼稚園でマジシャンとして活動なさっていたこともあり、銭湯でもマジックショーを開催したり、お客様向けの釜場見学ツアーを定期的に実施したり、これまでの銭湯にはない新しい取り組みをなさっています。
初めて鈴木さんにお会いしたのは、復活前のみやの湯(筆者の現在の勤務先)で廃業直前の入浴をした帰りでした。
親切な鈴木さんは「雨だし遠いから車に乗って行ってください」と最寄りの萱島駅まで送ってくださり、その道中でみやの湯が存続できたら・・・とおっしゃっていました。
その会話の最中に「私も銭湯で働こう」と決心したので、すごく鮮明に思い出せます。池田市の平和温泉さんで点いた種火が、鈴木さんのホスピタリティと情熱に触れて燃え上がったのかもしれません。
湯音でリラックスしながら、大きく深い湯舟で温浴ができる場所。
身体はもちろんのこと、心も温まるコミュニケーションがある場所。
健康にこんなにも寄与できる文化って銭湯以外にあるだろうか？
新しいことはやってみないと分からない。先のことは誰も知らない。
今日も鈴木さんはお客さんと銭湯の未来のために情熱でお湯を沸かしています。
最寄り駅から少し遠いのですが、ここでしか感じられないものがありますので、ぜひ訪ねてみてください。
あなたの人生も変わるかも・・・

巣本温泉
〒571-0001 大阪府門真市巣本町5-20
電話番号　072-882-5301
定休日　毎週火曜日
営業時間　15:00-23:30
HP　http://sumoto-onsen.net/
Twitter　https://twitter.com/sumotoonsen
※最新の情報はTwitterで確認していただくのがオススメです

（写真の一部は巣本温泉さんのHPとSNSから拝借いたしました）


löyly girl(ロウリュガール)
「湯快な毎日」がモットー。
銭湯で毎日温浴をするようになってから身体の様々な悩みが寛解し、銭湯を後世に残す重要性に気づく。温浴の素晴らしさを伝えていくために銭湯で働いています。ゆとなみ社（みやの湯・門真市）勤務。
https://twitter.com/loylyg